癒しのアーユルヴェーダ

美容・健康・ダイエット・若返りはインドの伝統的な自然療法『アーユルヴェーダ』で実現できる。その方法を紹介します。

アーユルヴェーダの性質 その② ピッタ

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ピッタとは、

火と水から構成されるピッタは「変化」という性質を持ちます。

エネルギーや熱を作り出す体内の化学的変化や代謝変換のすべてをつかさどり、変容と熱の特性をもっています。すべてのピッタの過程には、消化または“料理”が含まれます。

これには頭の中の思考を理論に「料理する」ことも含まれます。

 

ピッタは心の分析、消化、明晰さ、知覚、理解を制御します。ピッタという言葉はサンスクリット語で「熱する、料理する、変化する」という意味の「タプ」に由来します。

ピッタは栄養分を消化して、細胞機能に必要なエネルギーを与えます。

酵素やホルモンの働きでは、ピッタが主に活動しています。

 

ピッタが制御する身体の動き

・食欲、消化、栄養の代謝

・喉の渇き

・身体の熱と色

・皮膚や髪のつや、眼の輝き

 

 

精神や感情においてピッタは以下を制御しています。

・精神的知覚

・判断、分析、識別

・一貫した思考

・意志力、自制心

・熱狂的、喜び、勇気

・野心、競争心

・短気、イライラ、怒り

 

ピッタは胃と小腸を主として存在します。

胃と小腸は、激しい性質を持つ消化液が、消化活動の基点を作っています。

肝臓、胆のう、すい臓、脾臓にもピッタは存在します。熱、色、水分を含む血液は、もう一つのピッタの領域です。

眼は火の要素に属する感覚器官です。

そのほか皮膚、脳、汗、皮脂腺、ホルモン系もピッタに属しています。

ピッタは胆汁酸を通じて身体の外に排出されます。

火と水で構成されているピッタは、通常は相いれない要素をつなげる役割をもっています。

消化液など体内で火の性質を持つものはすべて、水分の中に含まれています。水より火が多いと、酸は刺激性を強め、胃や腸の内壁を焼き、炎症、胃炎、潰瘍を引き起こします。

火より水が多いと、水があふれて消化の火を消し、消化不良を引き起こします。

 

ピッタが優勢なピッタ体質の人の特徴

ピッタが優勢な人は、身体的に中肉中背で、魅力的で均整のとれた骨格を持ちます。

眼の大きさは中くらいで、色は薄く、明るく輝き、日光や刺激に弱く、炎症を起こしたり、目ヤニが出たりしやすいでしょう。

肌は触ると温かく、見た目は色が薄いかピンク色で、熱、日光、刺激に弱く、発疹や吹き出物が出やすい傾向があります。

また、日焼けしやすく、多くの場合、ほくろやそばかすがあります。

ピッタの人は赤面しやすく、怒るとすぐ赤くなることがあります。

また、寒い季節でも汗をかきやすく、寒そうに見えることがほとんどありません。

むしろ暑さに弱いことがよくあります。

金髪または赤毛の人が多く、髪質は細くて直毛で皮脂が多く、成人すると早期に白髪になる傾向があります。

男性のうち、若い時に薄毛になる人の大半はピッタ体質の人です。

薄毛に関連性のあるテストステロン(男性ホルモン)が多いことは、ピッタがもたらす現象なのです。

ピッタの特徴が強い人は、食欲旺盛で食べる事が好きです。

食事を抜くことが嫌いで、空腹になると怒りっぽくなり、低血糖、頭痛、めまい、疲労感、震えなどの症状がでます。

よく消化し、腸は効率よく働きますが、熱中したり、興奮したり、怒ったり、辛い物、香辛料がきいたもの、揚げ物を多く食べ過ぎたりすると、消化不良、胸やけ、軟便、腹痛を伴う排便といった症状に悩まされます。

女性の場合、月経は規則的ですが、出血が多量だったり、月経期間が長かったりします。

経血は明るい赤色で、月経前はほてりを感じます。

イライラすることもよくあります。

ピッタ体質の人はとても几帳面で物事を系統立てて考えます。

時間に対してかなりの脅迫観念を持ち、完璧主義者である傾向があります。

毎日同じ時間に起床、就寝することを好みます。

明日の仕事、面接、スピーチなど、心配なことがない限り、ぐっすりと眠ります。負けず嫌いで、失敗することを何より恐れます。ピッタの人はもともと知的で、激しやすいところがあります。傲慢、批判的、自己批判的、偏狭になりやすいところもあります。

また、低い自尊心に悩み、ばかげた事をする人を受け入れません。

暑さ、激しい運動による体温上昇、辛くて香辛料のきいた食品や赤肉の食事は、いずれもピッタを増やします。

ピッタが強くなると、体内の熱が増えて炎症を起こしているように感じます。

ピッタが過剰な人は、イライラする、怒りっぽい、過度に批判的である、成果志向であるという傾向があり、ワーカホリックが少なくありません。様々な酸や胆汁が組織に蓄積すると、発酵、感染、皮膚疾患(ヘルペス、湿疹、にきびなど)を引き起こします。出血(鼻血や出血の多い月経)と多汗、頻尿が起きることもよくあります。

また、ピッタが強いと、便、尿、眼、皮膚が黄みを帯びる、汗や尿の匂いが強くなる、過度な空腹感や喉の渇きを覚える、灼熱感、不眠といった症状がおきます。

 

 

ピッタが優勢なピッタ体質の特徴

・中肉中背で体格はがっしりとしている

・顔立ちが整い、身体は均衡がとれている

・皮膚はなめらかで皮脂が多く、色白または赤みがかっていて、ほくろやそばかすがある場合が多く、日焼けしやすい。触ると温かい

・明るく、鋭い眼で、煙や日光に敏感

・食欲は旺盛で代謝が速い

・消化力がよく、血糖値は低い傾向にあり、イライラや頭痛の原因となる

・髪は細く、輝きがあり、抜けやすく早期に白髪になる。男性は薄毛になりやすい

・多汗で体臭がある

・甘い、塩辛い、辛い、酸っぱい食品や、冷たい飲み物がどうしても欲しい時がある

・非常に知的で、頭脳明晰、記憶力や集中力がある

・イライラ、怒り、短気、激しやすい、批判的

・完璧主義、系統的、効率的

・断固としている、自己主張が強い、野心的、負けず嫌い、起業家精神にあふれている

・公の場で話すのが得意

・支配することや、主導権を握るのが好きで、権威主義になることがある

・物事が正しくなされないこと、管理下におけないことに不安を感じ、失敗を怖れる

・情熱的、ロマンティスト、偏執的になることがある

・性的欲求が強い、威圧的になることがある

・自尊心が弱く、気持ちが落ち込んだり、妬んだりする

・火、戦争、攻撃、競争の夢を見る

・お金を稼いだり使ったりするのを好む。美しいものを身につけたり、囲まれたりするのを愛する

・激しい暑さを嫌い、暑さや過熱によって症状が悪化する

・就寝時間が遅く、夜中まで仕事をすることが多い。睡眠時間は平均的

・炎症性疾患、灼熱感、皮膚の湿疹、炎症、発熱、胸やけ、消化不良、頻尿、軟便、眼の痛みやかゆみ、視力障害、貧血、肝臓、胆のうの疾患を起こしやすい。

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