癒しのアーユルヴェーダ

美容・健康・ダイエット・若返りはインドの伝統的な自然療法『アーユルヴェーダ』で実現できる。その方法を紹介します。

お金がかからず、副作用もなく、効果絶大の薬とは?

奇跡の薬

あるチベット僧2人が、監獄に入れられ、それぞれにひどい拷問をうけました。

その2人はその後、釈放され、数年後にはじめて会いました。

当時のことを一人の僧が聞きました。

「彼らを許したかい?」

すると、質問を受けた僧は

「許すものか!絶対に許さない!」

と答えました。

「そうか、君はまだ監獄の中にいるんだね」

 

これはチベット仏教の説話ですが、

 

『許し』とは

過去の出来事を消し去ることでも

危害を加えた相手を自由にさせることでもありません。

 

アウシュビッツの生存者

エヴァ・コールは、ナチスに対しての『許し』の言葉を公表しました。

家族を殺し、彼女の双子の姉妹を医学の実験台にしたナチス

なぜ許すと公表までしたのでしょうか。

 

「人は過去の苦しみから逃れて生きる権利を持っています。

ほとんどの人にとって、許すことには大きな障害が立ちはだかりますが、

それは世の中が復讐を期待しているからです。

犠牲者を忘れてはならないことですが、

私が苦しみと怒りをもって生き続けることを、

亡くなった家族が望んでいるとも思えません。

私は自分のために許すのです。

許しは自分を癒すこと、自分に力を与えることです。

奇跡の薬と呼んでもいいでしょう。

お金はかからず、効果絶大で、副作用もない薬です。」

 彼女は自分が長年抱え込んでいた苦しみと憎しみを手放すことを選んだのです。

 

スタンフォード大学のフレッド・ラスキンの研究によると

心の中で『許そう』と決めただけで、心臓の血管や筋肉、神経系の機能がたちまち向上にむかうそうです。

許すという気持ちになるだけで、身体は健やかになるということです。

 

先ほどのチベット仏教の説話の中のように、

同じように傷つけられても、『許す』選択ができたほうは

心が穏やかでエネルギーに満ち、愛情あふれた人間関係を築くことができ、

病気やストレスを抱える可能性が低くなるということです。

 

でも、『許す』って難しいですよね?

いままでの例ほど深刻で困難に思えるものでなくても、人は普段、理不尽だと感じることがあったり、怒りをため込むシチュエーションは沢山出てくるでしょう。

 

次回は、その『怒り』を具体的に『許し』へとコントロールするエクササイズを紹介しますね。