癒しのアーユルヴェーダ

美容・健康・ダイエット・若返りはインドの伝統的な自然療法『アーユルヴェーダ』で実現できる。その方法を紹介します。

健康の鍵とは?

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アーユルヴェーダでは、健康の鍵は、自分の基本原質(プラクリティ)を知り、食事やライフスタイルを通じて維持する方法を理解することにあるとされています。

 

個々の体質に合わせて生活をしないと、ドーシャ(生命エネルギー)のバランスが崩れ、病気(ヴァヤディ)を引き起こします。

病気になる原因とその過程がわかれば、健康になり充足感を得るチャンスを最大限に引き出す生活をすることができます。

 

私たちは誰でも、様々な比率の3つのドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)で構成されています。ドーシャは消化、すべての細胞と組織の代謝、思考、感情、健康状態、病気へのかかりやすさなど、心と身体のすべての活動に影響を与えます。

 

ドーシャのバランスは主に受胎時の両親のドーシャのバランスを引き継いでいます。

それが私たちの根本原質(プラクリティ)で、生涯を通じて変わりません。

ラクリティはサンスクリット語で「自然」「最初の創造物」という意味があります。

ラクリティを決定する要素は以下の通りです。

精子卵子の状態(スクラショット プラクリティという)

・子宮の状態(カラーガルブハサヤ プラクリティという)

・妊娠中の母親の食事(マトゥーアハル プラクリティという)

 

ラクリティで優勢なドーシャは、体格のタイプ、気質、かかりやすい健康問題を決定します。プラクリティは一生変わらない性質で、DNAや指紋に至るまで世界にひとつだけです。

例えば2人の人が同じ環境、食事、刺激を受けても、まったく違う反応をするという事実を合理的に説明します。

他の人と自分の違いを理解するためにも、まずは自分自身のプラクリティを知る必要があります。

 

また、正しい食事やライフスタイルを通じてドーシャのバランスを保つために、何よりも大切なことは、自分のプラクリティを知ることです。

食事、ライフスタイル、経験、精神状態などによりプラクリティが乱れている場合、その乱れは身体的な不快感や痛み、あるいは恐れや不安、怒りや嫉妬など、精神の感情の苦しみとなって感じられることでしょう。

そのような症状の原因となるドーシャのアンバランスな状態のことをヴィクリティといいます。

ヴィクリティは身体の内側と外側の生活の影響に合わせて身体を常に調整する、動的なホメオスタシス機構(恒常性維持機構)を反映しているため、常に変化しています。

ヴィクリティにおけるドーシャのバランスが、プラクリティに厳密に一致していることが理想的です。アーユルヴェーダの目的はヴィクリティのドーシャのバランスをプラクリティのバランスに戻すことにあります。

 

体質は7つに分けられます。

  • ヴァータ
  • ピッタ
  • カパ
  • ヴァータとピッタが均等
  • ヴァータとカパが均等
  • ピッタとカパが均等
  • ヴァータとピッタとカパが均等

 

優勢なドーシャが1つの場合は他の2つよりも際立っているため、判断は簡単です。

1のヴァータタイプの人は、身体が細く華奢で、体形または顔のつくりが不規則です。

寒がりで皮膚は乾燥ぎみです。創造性豊かで情緒不安定な傾向があり、行動の予測がつかず、エネルギッシュだけれども疲れやすい傾向にあります。

2のピッタタイプの人は、中肉中背で均整がとれており、顔のつくりが鋭い傾向があります。

動的で、意欲的で、競争心が強く情熱的で、暑がりで身体的にも感情的にも神経質である傾向があります。

カパタイプの人は体格が大きく骨格ががっしりしており、代謝が遅いため体重が増えやすい傾向があります。強健で、快活で、地に足がついていて冷静で習慣的行動を好み、誠実で信頼できます。

皮膚が分厚く、年齢の割に若く見え、髪は多く、歯は丈夫です。

 

多くの人は1つ以上のドーシャの特性を示しています。私たちはだれでも3つのドーシャを持つことを理解することが大切です。多くの人には、3つのうち2つのドーシャが、3つ目のドーシャよりも多い比率で存在しています。

これはごく一般的で、例えばピッタ・カパのタイプは、身体と感情において両方の特性を持っています。3つのドーシャすべてが均等な人はまれですが、そのタイプはトリドーシャと呼ばれます。