ハーブの運び屋
アーユルヴェーダで用いられるハーブは治療する必要のある優勢になっているドーシャに合わせて、さまざまなキャリア(運び屋)を使って調製します。このキャリアはサンスクリット語でアヌパーナと呼ばれ、ハーブの作用を増強したり、修正したりします。
主なキャリアは次のものです。
・牛乳
・水
・ギー
・ハーブジュース
・砂糖
・塩
・ハチミツ
牛乳はピッタ(炎症)とヴァータ(疲れ、乾燥、冷えなどの症状)の増加を中和するほか、アシュワガンダやシャタバリといった強壮薬であるハーブの滋養効果を高めます。
水は温めるとアグニ(消化の火)を増やしてアーマ(未消化物・老廃物)を取り除き、ヴァータ(疲れ、乾燥、冷えなど)とカパ(冷え、停滞)を減らします。
ギーは組織の深部までハーブを運び、神経系と生殖器系に滋養を与えて、ハーブの消化と吸収を高めます。特にピッタ(炎症)に有効です。
ハチミツは温性と収斂性により、カパ(冷え、停滞)を減らします。ただし、妊婦さんや子供には厳禁です。