癒しのアーユルヴェーダ

美容・健康・ダイエット・若返りはインドの伝統的な自然療法『アーユルヴェーダ』で実現できる。その方法を紹介します。

アーユルヴェーダで考える 健康に理想的な生活習慣とは①

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アーユルヴェーダでは、健康的で、豊かな生活を送り、幸せな人生を歩む人を創る、明確な目標がありますが、その中でも、理想の一日の過ごし方という理想の一日を過ごすためのガイドラインがあります。

その一日を表すと次のような過ごし方になります。

 

◆起床する時間は日の出の96分前

日の出の96分前に起床する。

え?日の出の96分前って例えば10月の東京の日の出時間が5時47分だからそれより1時間半も早起きってありえない・・・!!!と思いませんでしたか?

しかし、インドの賢者たちにとってはそれが常識のようです。

また、いつ起きるかで時間からうけるドーシャの影響があるため、理にかなってはいるのです。現代人にとってはかなりのずれを感じてしまいますが、要はヴァータの時間(動きのエネルギーに満ちている時間帯)に起床すると、だるさもなくすっきりと一日をスタートさせることができるということですね。まずは6時には起床したいところです。

 

◆自然的な欲求をおさえないこと

午前2時から6時の早朝は、排出をつかさどるヴァータが優勢になる時間帯です。

そのため、腸を空っぽにするのに最適な時間は早朝の日の出の時間です。

これは、睡眠中に蓄積したカパ(ここでは老廃物の塊)を取り除くにも役立ち、それによってすっきりと起きられます。

次に顔と手を冷たい水、ローズウォーターまたは、アーマラキー(ハーブ)の煎じ汁で洗います。

ヴァータが優勢になると自然に次のような欲求がでてきます。

腸を空にする(排便する)

尿を出す

空腹になって食べる

喉がかわいて何か飲む

疲れて寝る

いびきをかく

あくびをする

げっぷをする

泣く

おならをする

これらの自然な身体的欲求を我慢してしまうと、ヴァータが悪化して、他の2つのドーシャにも悪い影響がでてしまいます。

例えば、排便を我慢→ヴァータが悪化→便秘→ピッタが悪化→吹き出物(炎症)など。

◆水を飲む

朝、コップ一杯の白湯を飲むと、一晩かけて蓄積した毒素(アーマといいます)の排出を促すことができます。ピッタ体質の人は白湯ではなくて冷たい水が適しています。

 

◆鼻うがいをする

ネティポットという鼻うがい用のポットがあります。(アマゾンでも売っています)

それを使って塩水を鼻へいれてすすぐと、視力が改善するとともに、副鼻腔にも良い効果があるといわれています。鼻詰まりや呼吸器感染症の予防にも効果的です。

最初は慣れないとおぼれそうになりますが、慣れるとすすぐのが気持ちよくなってきます。

鼻水がでてきて鼻がすっきりします。

 

◆歯の手入れをする

アーユルヴェーダでは、歯は骨の副産物と考えます。

ニームリコリスの茎を噛むと、歯を磨く効果もあります。またごま油にショウガの粉末、黒コショウ、ヒハツ、カルダモン、トリファラーなどのハーブ、岩塩を混ぜて、練り歯磨き粉を作ることもできます。インドではアーモンドの殻を砕いたものも歯磨き粉として使われています。歯の穴や歯茎の後退は、骨格組織の中でヴァータが悪化していることを示しています。また、多くの場合、カルシウム、マグネシウム亜鉛の不足と関連しています。このような症状を予防するためには、毎朝カルシウム豊富な黒ゴマをひとつかみ食べてから、歯磨き粉を使わずに歯を磨くと、胡麻のカスが歯をこすり、研磨と掃除の効果が得られます。

 

◆オイルプリング(口腔ケア)する

歯茎の後退もしくは歯の感染症、虫歯を予防するには、ごま油かごま油にトリファラー(ハーブ)を混ぜたもので毎日歯茎をマッサージするとよいです。

ごま油は骨の組織(アスティ・ダートゥ)に滋養を与えます。ごま油を一口分、口に含み、2-3分間すすぐように左右に動かし、油は吐き出します。それから歯茎を人差し指でやさしくマッサージします。

 

余談ですが、イチジクを毎日4つずつ食べると、歯茎を同様に強めることができるといわれています。

 

 

まだ、身体それぞれの箇所の健康法がありますが、次の記事「アーユルヴェーダで考える 健康に理想的な生活習慣とは②」に続きを書いていきます。